さつまいも揚げレシピ決定版!外カリ中ホクに仕上げる極意と裏技

さつまいも揚げレシピ決定版!外カリ中ホクに仕上げる極意と裏技

さつまいも揚げレシピ決定版!外カリ中ホクに仕上げる極意と裏技にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

家庭でさつまいもを揚げる際、多くの人が陥りがちな最大の誤解が「唐揚げのように180℃前後の高温で一気に揚げる」という調理法です。この温度設定こそが、外側を黒焦げにしながら中心部をパサつかせ、さらには大量の油を吸わせてしまう根本原因になっています。

外側を心地よいクリスピー感に仕立て、内側を蜜のように甘くホクホクに仕上げるには、明確な科学的理由が存在します。さつまいもに含まれるβ-アミラーゼという消化酵素は、65℃〜75℃の温度帯で最も活発に働き、デンプンを麦芽糖へと分解します。最初から高温の油に投入すると、この酵素が一瞬で失活してしまい、さつまいも本来の芳醇な甘みが引き出せません。さつまいも揚げ物油の温度は、まず160℃前後の低温に設定し、じっくりと熱を通していくプロセスが不可欠です。

もう一つの難関である「ベチャッとした油っぽさ」を完全に防ぐ驚きの裏ワザが、コールドスタート揚げと仕上げの高温二度揚げの組み合わせです。まだ火をつけていない常温の油、あるいは140℃〜150℃の極低温から具材を入れて徐々に温度を上げていくことで、余分な油の急激な吸収を抑えつつ、内部の水分を均一に蒸発させることができます。引き上げる直前の30秒間だけ180℃の高温に油の温度を上げることで、表面に滞留した油分を排出し、まるでガラス細工のように繊細で軽やかなカリカリ膜を形成できます。

そして、調理の成否を分ける失敗しない下処理の経緯と手順において、決して省略してはならないのが「水へのさらしかた」です。アク抜きが必要な決定的な理由は、単なるえぐみの除去だけにとどまりません。さつまいもの断面から染み出すポリフェノール成分(クロロゲン酸など)は、空気に触れると酸化して黒ずみの原因になります。さらに、表面に浮き出た余分なデンプン質を冷水で洗い流しておかないと、揚げ油の中でデンプンが焦げ付いて油を汚し、表面がネチャつく原因になるのです。

切った直後に10〜15分ほど冷水に浸すだけで、仕上がりの色合いは見違えるほど鮮やかな黄金色へと変わります。水から上げた後は、キッチンペーパーで表面の水分を完全に拭き取ることが絶対条件です。水分が残っていると油の温度が急降下し、気化した水分が油の再吸収を引き起こして、カリカリ感を根底から損ねてしまいます。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。