ここで、井上瑞稀のパブリックイメージに関して、世間でしばしば抱かれがちな2つの典型的な誤解について検証し、事実関係を正しておきます。
第一の誤解は、「常に愛嬌を振りまく天性の甘えん坊タイプである」という見方です。前述の通り、カメラの前やコンサートのMCではキュートな仕草を惜しみなく披露しますが、プライベートや舞台裏での彼は、極めて理性的かつ現実主義的な思考の持ち主として知られています。ジュニア時代からグループの進行役やまとめ役を担い、演出面でもシビアな意見を述べるブレーンとしての顔を持っています。甘え上手な姿は彼の多面的なパーソナリティの一端に過ぎず、根底にあるのは誰よりも硬派で負けず嫌いなプロ意識です。
第二の誤解は、「ビジュアル重視でパフォーマンスは標準的である」という先入観です。子役出身のタレントに対して抱かれがちな偏見ですが、彼は事務所内でも屈指のハイトーンボイスの持ち主であり、安定したピッチと声量を誇ります。さらに幼少期から叩き込まれたダンスの基礎に加え、ローラーブレードの高度な技術も兼ね備えており、パフォーマンスの総合力は業界内でも極めて高く評価されています。ビジュアルの可愛さは、卓越した実力という強固な土台の上に咲いた花に過ぎないという点は、押さえておくべき重要な事実です。