蚊に刺されやすい血液型はO型?科学的根拠と刺される人の特徴・対策

蚊に刺されやすい血液型はO型?科学的根拠と刺される人の特徴・対策

蚊に刺されやすい血液型はO型?科学的根拠と刺される人の特徴・対策の真相について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

「蚊はO型の血を好む」という言説の最大の原点は、害虫防除技術研究所の白井良和医学博士らによって報告された2004年の比較実験にあります。前腕部を蚊の入ったケージに差し込み、どの血液型の皮膚に蚊が多く着地するかを検証したこの学術調査では、O型の着地回数がA型の約1.7〜2倍に達したという統計的有意差が示され、大きな話題を呼びました。

では、吸血する前の蚊がどのようにして血液型を判別しているのか。その鍵を握るのが、唾液や汗、皮膚分泌物に含まれる「分泌型糖鎖(ABO式抗原物質)」です。ヒトの約8割は、血液以外の体液中にも自身の血液型抗原を分泌する「分泌型(Secretor)」に分類されます。蚊の触覚に備わった鋭敏な化学センサーが、皮膚表面から微量に揮発するO型特有の糖鎖構造を感知し、標的として捉えているという見方が有力視されています。

一方で、蚊の吸血行動において血液型が関与する割合は全体のわずか10〜20%程度とするのが近年の専門家会議における共通認識です。蚊に刺されやすい血液型の真相を突き詰めれば、「仮にO型であっても、より決定的な誘引刺激(熱や二酸化炭素など)を発していなければ襲われない」のであり、「A型やAB型であっても、汗や常在菌の分泌量が多ければ最優先で狙われる」という力関係が成り立っています。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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