東京湾の豊かな干潟が広がり、江戸前の上質な魚介が水揚げされていた羽田。大谷政吉商店は、この地が漁師町として最も活気づいていた明治20年代(1887年前後)に創業しました。以来、130年以上の歳月にわたり、羽田の風土と海の恵みを佃煮という日本の伝統食に昇華させてきた本物の老舗です。
昭和期に入り、東京湾の埋め立てや羽田空港の拡張に伴って漁師町としての景観は変貌を遂げましたが、職人たちが受け継いできた「素材を見極め、火加減とタレの調合で旨味を極限まで引き出す技」は一切揺らぐことなく守り続けられています。歴史と伝統に裏打ちされたその味は、現在も「羽田名物」を代表する逸品として、東京都大田区の公式観光推奨や地域ブランドの象徴として親しまれています。