今回実施した最新のユーザー動向調査から、極めて興味深いコントラストが浮かび上がった。「ダサい」「地味すぎる」と不満を口にした回答者の約7割が、購入直後に「何にでも合わせられる万能アイテム」として全身カジュアルに無造作に合わせていたのだ。
装飾が皆無である以上、スウェットに色あせたデニム、履き古したスニーカーというラフすぎる服装に重ねると、どうしても「中学生の通学カバン」のような生活感が出てしまう。一方で、高い満足度を示している層は、上質なウールコートや端正なセットアップ、あるいは計算されたクリーンなミリタリーテイストの「外し」として背負っていた。
プロダクト単体に語らせる装飾性がないからこそ、着る人の体型、姿勢、服の素材感がそのまま露出する。ダサいという評価の正体は、バッグ自体の欠陥ではなく、無個性に見えるデザインが引き起こす「スタイリングの難易度の高さ」に他ならなかった。