色彩心理学において、緑は「調和」「健康」「安らぎ」を象徴する色とされる。人間の目にとって最も負荷が少なく、視覚的なリラックスをもたらすのが最大の特徴だ。だが、エンタメの世界に足を一歩踏み入れると、緑はその穏やかな顔の裏に「毒」「異形」「神秘」という真逆の表情を隠し持つ多面的なカラーへと変貌する。
モンスターやエイリアン、あるいは人知を超えた力を持つ異能者を描く際、緑は絶妙な皮膚感覚やオーラとして機能する。安心感を与える親しみやすさと、人間離れした未知の不気味さ。この二律背反する要素がひとつのデザインに同居するとき、視聴者の記憶に深く刻み込まれる強烈なアイコンが誕生するのだ。