ピークの魅力を語る上で外せないのが、仲間たちとの深い人間関係です。とりわけ「戦士長」であったジーク・イェーガーとの関係は、ビジネスライクな信頼と知性派同士の暗黙の理解が同居する独特なものでした。
ピークはジークを「戦士長」として敬いつつも、彼の不審な動きを誰よりも早く察知していました。パラディ島での共闘時、エレン側に寝返ったジークの欺瞞を最初に見抜いたのもピークの観察眼です。「私はマーレを信じていない。けれど、一緒に戦ってきた仲間を信じている」という彼女の言葉は、マーレという抑圧的な軍事国家にいながら、自らのアイデンティティを仲間との絆に置いていたことを雄弁に物語っています。
また、彼女の巨人に機銃座として乗り込んだパンツァー隊の兵士たちとの信頼関係も極めて濃密でした。マーレ人兵士でありながらエルディア人であるピークに敬意と親愛を抱き、ピークもまた彼らを心から信頼していました。レベリオ奇襲戦でパンツァー隊が全滅した際、普段は感情を表に出さないピークが激しい怒りと悲痛な表情を見せたシーンは、多くのファンの胸を打ちました。