「山下達郎 サブスク Spotifyや山下達郎 Apple Musicで検索したら曲が出てきた」というネット上の報告を目にしたことがある方もいるはずです。しかし、これらを検証すると、全面解禁とは程遠い特殊な事情が浮かび上がります。
実際に各配信プラットフォームを調査すると、登録されているのはわずか十数曲(17曲程度)にとどまります。それらの内訳は、以下のような例外的な音源に限定されています。
- 他アーティストとの共作・フィーチャリング音源(例:坂本龍一や細野晴臣関連の歴史的音源の一部)
- プロデュースを担当した他名義のコンピレーションアルバム収録曲
- KinKi Kidsへの提供曲(『硝子の少年』など)のセルフカバーや参加名義作品のうち、原盤権の権利元が別会社にある特殊な許諾曲
すなわち、『RIDE ON TIME』『FOR YOU』『SPACY』といった代表的オリジナルアルバムや、国民的知名度を誇る『クリスマス・イブ』のオリジナルマスターは、1曲たりともストリーミングに正規解放されていません。
なお、公私にわたるパートナーであるシンガーソングライター・竹内まりやの動向にも注目が集まりました。「竹内まりや サブスク 解禁」を巡っては、海外ファン向けのシティポップ施策として一部ベスト盤や代表曲が限定解禁された前例があります。しかし、山下達郎本人のカタログに関しては、原盤権の完全な自社管理(スマイルカンパニーおよびワーナーミュージック)が貫かれており、他者の意向でサブスクに流出する可能性は極めて低いのが現状です。