「親しき仲にもスキャンダル」――この過酷なスローガンを掲げ、『週刊文春』の編集長として数々の伝説的スクープを連発したのが新谷学氏だ。彼が確立した取材スタイルの本質は、単なる芸能ゴシップの追及にとどまらず、権力監視や社会問題を暴く本格的な調査報道のノウハウを芸能取材に応用した点にある。
記者たちは数ヶ月、時には数年単位でターゲットの行動パターンを割り出し、裏付け取材を重ねる。対象者へ直接マイクを突きつける「直撃取材」は、言い逃れを許さない緊迫感に満ちており、その現場の空気感こそが記者の誇る現場主義の真骨頂である。安易なコタツ記事が溢れるネット空間において、一次情報に拘泥する徹底した取材姿勢が、他メディアの追随を許さない圧倒的なブランド力を生み出している。