本書には、現代の苦難や悩みに直面する私たちの心を揺さぶる名言が数多く散りばめられています。
もっとも有名なのが、「人間が人生の意味を問うのではない。人間が人生から問われているのだ」というコペルニクス的転回を促す言葉です。私たちは「私の人生にはどんな意味があるのか」と受け身で悩みがちですが、フランクルは「人生という問いに対して、私たちが行動や態度を通じて答えを出していく責任がある」と説きます。
さらに、哲学者ニーチェの言葉を引用した「なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐えられる」という一節も、目的意識の重要性を雄弁に物語っています。愛する人の存在、果たすべき仕事、あるいは避けられない苦難に堂々と耐え抜くこと。そのどれもが人生に意味を与える対象になり得るのです。