中山麻聖の経歴を振り返ると、彼がいかに「親の威光」に甘んじることなく、自力で泥臭くステップアップしてきたかがよく分かります。東京都出身で堀越高等学校を卒業後、2004年に映画関係者の目に留まり役者の世界へ足を踏み入れた彼は、若手俳優集団「PureBoys」での活動や、人気舞台の登竜門として知られるミュージカル『テニスの王子様』(通称・テニミュ)への出演で頭角を現しました。
テニミュで演じた乾貞治役では、徹底したデータ分析を武器にするクールなキャラクターを完璧に体現。182cmの長身とスタイルの良さが原作ファンからも大絶賛され、若手舞台俳優としての知名度を一気に全国区へと押し上げました。
そして彼のキャリアにおける最大の転機となったのが、2014年放送の特撮テレビドラマ『牙狼 -魔戒ノ花-』での単独初主演です。演じたのは、歴代最強と称される黄金騎士ガロの称号を受け継ぐ青年、冴島雷牙(さえじま らいが)。高難度のアクションシーンをほぼノースタントでこなす圧倒的な運動神経と、過酷な宿命を背負いながらも気品を失わない佇まいは、初代主人公を演じた小西遼生に並ぶハマり役としてシリーズファンを熱狂させました。
その後も2019年公開の主演映画『牙狼〈GARO〉-月虹ノ旅人-』や劇場版アニメ『薄墨桜 -GARO-』での声優担当に至るまで、シリーズの顔として君臨。さらに『警視庁 ナシゴレン課』『相棒』『水戸黄門』といったテレビドラマにも多数出演し、幅広いジャンルで重宝される実力を証明していきました。