かつてアル・ゴア元米副大統領が映画『不都合な真実』を通じて地球温暖化の危険性を世界に訴えてから約20年。当時は「未来の警告」として受け止められていたスクリーンの映像が、いまや私たちの日常の風景となってしまった。この現実に直視すべく、メディア・エンターテインメント業界も新たな展開を見せている。
動画配信大手のNetflixでは、気候変動の最前線を捉えた高精細な環境ドキュメンタリーが相次いで配信され、世界的な視聴ランキングの上位を占めるようになった。ドキュメンタリー作品は単なる恐怖の訴求にとどまらず、変わり果てた自然環境とそれに立ち向かう人間の姿を生々しく描写し、多くの視聴者に強いインパクトを与えている。
また、日本国内においてもNHKプラスなどの見逃し配信サービスを通じて、猛暑のメカニズムや熱中症対策に関する解説番組、気候危機をテーマにした特別ドキュメンタリーの視聴数が急増している。テレビのリアルタイム放送だけでなく、スマートフォンやタブレットを通じて気象情報や環境コンテンツを自発的に収集する動きが定着しており、市民の危機意識は確実に高まりを見せている。