普段はドライな性格の愛猫が突然しつこく膝に乗るようになった場合、それは単なる好意の変化ではなく、身体的トラブルの予兆かもしれない。臨床獣医師らで構成される日本猫医学会でも、猫の行動変容に対する注意深く観察することの重要性が度々論じられている。
例えば、関節炎による痛みを和らげようとして温かい膝の上を求めたり、甲状腺機能亢進症や慢性腎臓病に伴う体温低下・不安感から人肌を追い求めたりするケースが報告されている。また、シニア期に入った猫が自力で体を温める代謝能力を失い、外部の熱源に依存し始めることもある。いつもの甘えだと楽観視せず、乗ってくる頻度や滞在時間の急増、さらには呼吸の荒さや表情の硬さを見逃さない姿勢が必要だ。