地球単体との比較から視野を広げ、太陽系を構成する全惑星群の中に太陽を投じてみる。文部科学省の学習指導要領や理科教科書でも扱われる太陽系惑星の大きさランキングを確認すると、惑星界の巨人たちと太陽の間にも依然として越えられない壁が存在することが判明する。
太陽系の主要8惑星を直径順(大きい順)に並べると以下の序列になる。
- 木星:直径 約14万2,984 km(地球の約11.2倍 / 太陽の約10分の1)
- 土星:直径 約12万536 km(地球の約9.4倍)
- 天王星:直径 約5万1,118 km(地球の約4.0倍)
- 海王星:直径 約4万9,528 km(地球の約3.9倍)
- 地球:直径 約1万2,756 km(基準:1.0倍)
- 金星:直径 約1万2,104 km(地球の約0.95倍)
- 火星:直径 約6,792 km(地球の約0.53倍)
- 水星:直径 約4,879 km(地球の約0.38倍)
惑星の中で最大の容積を誇る木星であっても、その直径は太陽の約10分の1に過ぎず、体積比では太陽の約1000分の1にしかならない。太陽系に存在する全天体の質量を集計すると、太陽が全体の約99.86%を独占しており、木星や土星、地球を含む全惑星、衛星、小惑星、彗星をすべて足し合わせても、残りのわずか約0.14%を分け合っている状態に過ぎない。
しかし、一歩太陽系の外へ目を向けると、天文学的に極めて興味深い事実が突きつけられる。銀河系(天の川銀河)の中に数千億個存在する恒星の中で比較した場合、太陽は決して特異な巨大恒星ではない。スペクトル分類では「G型主系列星(黄色矮星)」に分類され、宇宙規模で見れば「ごく平凡な中規模クラスの星」に位置づけられる。たとえば、オリオン座の赤色超巨星「ベテルギウス」は太陽の約700〜1000倍の直径を持ち、仮に太陽の位置にベテルギウスを配置すれば、水星、金星、地球はおろか木星の軌道付近までがその巨大な恒星内部に飲み込まれてしまう。太陽は地球に対しては途方もない巨人だが、大宇宙の基準では極めて標準的なサイズ感に収まっている。