「加工アプリを使わないと肌の粗が目立つ」という思い込みは、現代のスマートフォンカメラにおいては過去の常識となりつつあります。適切な初期設定とライティングさえ把握していれば、可愛い写真の撮り方 スマホ編の基本であるノーマルカメラ 盛る裏技だけで、驚くほど透明感のある仕上がりが手に入ります。
スマートフォンのカメラアプリを起動したら、まず画面上の被写体をタップして露出(明るさ)バーを表示させ、基準値から「-0.3EV〜-0.7EV」程度わずかに暗めに調整してください。多くのスマホカメラは暗い場所を自動で明るく補正しようとするため、肌が白飛びして立体感が失われがちです。あえて少し露出を下げることで、肌のキメや髪のツヤが引き締まり、後からの微調整でも階調が破綻しない上質な質感が生まれます。さらに、設定画面で「グリッド線」を表示させ、歪みやすいメイン広角(1x)ではなく、歪みが少なく肉眼の視野に近い「2x〜3xの望遠レンズ」を活用することが、顔の変形を防ぐ神設定です。
そして、どんな高価なフィルターよりも肌を美しく見せるのが美肌に見える自然光の活用法です。直射日光を正面から浴びると強い影(トップライトによるクマやほうれい線の強調)が生じてしまいます。最も理想的な光は、午前10時〜午後14時の間にレースカーテン越しに差し込む「45度の柔らかい斜光」です。窓に対して体を斜め45度に向けることで、顔の半分に柔らかなハイライトが入り、反対側に自然な陰影が生まれて鼻筋がすっきりと際立ちます。屋外では日陰(オープンシェード)に立ち、白い壁や地面からの反射光を利用すると、レフ板を当てたかのような均一なキャッチライトが瞳に入ります。