宗教法人や大規模な寺院が新たな施設を設立した際、文化人や芸能人、政治家が落慶法要などの式典に招かれるケースは決して珍しくない。世界各国の王室関係者や仏教国の使節が参列する格式高い国際イベントであれば、なおさらである。文化的な交流や祝賀の目的で顔を出した著名人たちが、そのまま特定の教義の信奉者として扱われてしまう現象には、メディア消費の粗雑さが透けて見える。
「有名人が訪れた」というニュース性に引き寄せられる一般層の関心と、プライベートを過剰に邪推するゴシップ的な消費構造。この両者が噛み合った結果、真実と虚構が入り乱れる噂のループが完成してしまった。