お腹の右下が痛いのは盲腸?便秘や危険な病気の見分け方と受診目安

お腹の右下が痛いのは盲腸?便秘や危険な病気の見分け方と受診目安

お腹の右下が痛いのは盲腸?便秘や危険な病気の見分け方と受診目安に関する気になる情報をわかりやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

医療機関へ向かうべきか迷った際、客観的な手掛かりとなるのが腹膜刺激症状を浮き彫りにする身体所見の確認です。家庭でも無理のない範囲で確認できる虫垂炎のセルフチェック指標として、以下の3つのポイントを押さえておくことが極めて有益です。

第1に、「圧痛点(マックバーニー点)の確認」です。右の腰骨の最も出っ張った前端(上前腸骨棘)とへそを結んだ直線上で、腰骨から約3分の1(外側3分の1)に位置する部位を指先で静かに押し込みます。この狭いピンポイントの領域に限定された明らかな圧痛がある場合、虫垂炎の疑いは格段に跳ね上がります。

第2に、極めて重要な鑑別サインとなるのが「反跳痛(ブルンベルグ徴候)」です。お腹の右下を指先でゆっくりと深く圧迫し、そこから「パッと手を素早く離した瞬間」に、押したとき以上の鋭い痛みが突き抜けるように走る現象を指します。これは炎症が腹膜にまで波及していることを明確に示す身体所見(腹膜刺激徴候)であり、陽性であれば単なる消化管の機能異常ではなく、外科的処置が必要な急性腹症である蓋然性が極めて高いと判断されます。

第3に、「振動刺激による響き(踵落とし試験・ジャンプ試験)」です。直立した状態でつま先立ちになり、かかとを床にドスンと勢いよく落とす、あるいは軽くその場でジャンプしてみてください。腹膜に炎症が存在する場合、腹腔内のわずかな振動が響いて右下腹部に耐え難い激痛が走ります。「前かがみにならないと歩けない」「階段を降りる振動でお腹に響く」という状態も同一の病理を反映しています。

ただし、強くお腹を揉みほぐすような行為は厳禁です。壊死を起こしかけている虫垂に過度な外圧が加わると、穿孔(破裂)を誘発し、汎発性腹膜炎という生命の危機に直結する危険があるためです。確認は優しく、最小限の接触に留める慎重さが求められます。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。