視聴者の脳裏に「羽田=津田=夫婦」という強い等式を植え付けた最大の契機は、東海テレビ・フジテレビ系で放送された昼ドラの金字塔『花嫁のれん』シリーズ(2010年~2015年・全4シリーズ)での濃厚な共演です。
同作において羽田美智子は金沢の老舗旅館「かぐらや」に飛び込んだ元キャリアウーマンの若女将・神楽奈緒子を熱演し、津田寛治はその夫であり、奔放ながらも妻を心から愛する宗佑役を務めました。姑役の故・野際陽子さんとの激しい嫁姑バトルの中、頼りなくも愛嬌たっぷりに妻を支える夫という構図は、平日昼の視聴者の心を完全に鷲掴みにしました。約5年間にわたり濃密な夫婦生活を演じ続けたことで、お茶の間には「この二人は家庭を共にするのが自然」という強烈な既視感が刷り込まれたのです。
さらに二人の絆を不動のものにしたのが、テレビ朝日系の看板刑事ドラマシリーズ『警視庁捜査一課9係』および後継作『特捜9』です。羽田演じる小宮山志保と、津田演じる村瀬健吾は、長年にわたり捜査現場で反発し合いながらも誰よりも互いを認め合う特異なバディ関係を構築しました。後にドラマ内で村瀬健吾が小宮山志保と結婚するという劇的な展開を迎えた際、SNS上では「花嫁のれんに続いてまた夫婦になった」「この二人が結ばれない世界線はない」とファンから歓喜の声が爆発しました。