死の9日間「堂入り」を超えて。大阿闍梨・光永圓道が灯す命の道

死の9日間「堂入り」を超えて。大阿闍梨・光永圓道が灯す命の道

死の9日間「堂入り」を超えて。大阿闍梨・光永圓道が灯す命の道の特集記事をお届けします。役立つ情報が満載です。

千日回峰行を満行した者は「生身の不動明王」すなわち「生き仏」として崇められ、仏教界において最高峰の尊称である大阿闍梨の地位に就く。全国から加持祈祷を求めて人々が押し寄せる様は、まさに密教の伝統が今なお息づいている証左といえる。

しかし、当の光永師自身は「生き仏」と呼ばれることに対して極めて平淡だ。自らを特別な存在として誇示することは一切ない。早朝から寺の境内を掃き清め、信徒の些細な相談事に耳を傾け、時には冗談を交えて場を和ませる。そこにあるのは、飾らないひとりの人間の姿だ。

「行を終えたから偉いのではない。行を終えてから、どのように周りの人々に尽くすか。そこからが本当の修行です」。この言葉にこそ、天台密教が目指す「忘己利他(己を忘れて他を利する)」の神髄が鮮やかに宿っている。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。