かつて日本の賃貸・売買市場において、過去に何があったかを正確に知る術は極めて限られていた。退去から一定期間が経過した物件や、間に一人別の入居者を挟む「ロンダリング」行為によって、過去の痛ましい事実が覆い隠されるケースは日常茶飯事だった。
そうした業界の慣行に風穴を開けたのが、オープン投稿型の事故物件情報サイトだ。マップ上に投稿されるリアルタイムのデータは、入居を検討する市民にとって強力な自己防衛策となった。当初は業界からの強い反発や訴訟リスクにも晒されたが、ユーザー側の圧倒的な支持を得て定着していった。