ランウェイから火がついたパンツレスルックは、瞬く間に世界トップクラスのインフルエンサーたちへと飛び火しました。海外セレブのパンツレスは、単に肌を見せることではなく、厳密に計算されたスタイリングによって成立しています。
日本を含むアジア圏でとりわけ大きな衝撃を与えたのが、BLACKPINKのリサ(LISA)が見せたスタイルでした。海外のファッションウィークや公式イベントにおいて、タイトなマイクロボトムとジャケットを組み合わせた姿がSNSに投稿されると、〈パンツレスのファッションって実在してたのか〉〈前衛的すぎる〉と数万件規模のリポストが飛び交いました。アジアを代表するポップアイコンが着用したことで、欧米のクチュールカルチャーに馴染みの薄い層にまでその存在が生々しく認知されるに至ったのです。
リサのみならず、ハリウッドのトップランナーたちもこぞってこの潮流に身を投じています。レッドカーペットの常連であるゼンデイヤをはじめ、ジジ・ハディッド、ジェニファー・ロペス(J.Lo)、そしてかつてよりアヴァンギャルドな衣装で時代を切り拓いてきたレディー・ガガに至るまで、錚々たる顔ぶれがボトムスを脱ぎ捨てた装いを披露しました。ハイブランドのコレクションフロントロウにおいて、彼女たちの堂々たる立ち姿は「女性が自らの身体の境界線をどこに引くか」というステートメントとしても消費されています。