健康や美容に絶大な効果を持つとなると、「毎日たくさん食べても害はないのか?」という懸念が生まれるのも自然なことです。
結論から述べると、鮭の身から摂取するアスタキサンチンによる重篤な副作用の心配は極めて低いとされています。β-カロテンのように体内で必要以上にビタミンAに変換されて過剰症を引き起こすリスクもなく、食品安全委員会などの評価でも安全性の高い成分として認知されています。なお、長期間にわたり極端に過剰摂取を続けた場合、一時的に手のひらなどが黄色っぽくなる柑皮症のような症状が見られることがありますが、摂取量を戻せば自然に消失します。
むしろ日常の食事で注意すべきは、アスタキサンチンそのものよりも「塩分」と「脂質過多」です。市販の塩鮭(辛口など)は塩分濃度が高いため、高血圧予防の観点からは「生鮭」を選んで自ら調味するか、減塩タイプを活用するのが賢明です。
健康維持・美容を目的とする場合、アスタキサンチンの1日あたりの摂取目安量は約3mg〜6mgとされています。これは紅鮭であれば1切れ(約80g〜100g)で十分にクリアできる計算です。週に3〜4回、普段のタンパク源を鮭に置き換えるだけでも、確かな手応えを得るには十分な量と言えます。