2012年12月、主犯格である角田美代子元被告が勾留先の兵庫県警本部で自ら命を絶ったことにより、真相解明の重責は李正則受刑者をはじめとする共犯者たちの裁判員裁判へと委ねられました。検察側は、複数の命を奪った実行犯としての責任は極めて重いとして、李受刑者に対して無期懲役を求刑しました。
裁判における主な争点と判決の流れは以下の通りです。
- 神戸地裁の第一審判決(2015年):検察側の求刑通り無期懲役を言い渡す。裁判所は「主犯の角田元被告の指示があったとはいえ、自らの肉体を駆使して多数の暴行に及んだ責任は極めて重い」と厳しく断罪。
- 大阪高裁の控訴審判決(2016年):弁護側は「角田元被告による精神的支配下での犯行であり、有期刑が相当」と主張したが、高裁は控訴を棄却。
- 最高裁の上告棄却(2017年):最高裁第1小法廷が上告を退け、李受刑者の無期懲役が正式に確定。
死刑が適用されなかった背景には、事件全体の計画・首謀者が角田元被告であり、李受刑者はあくまで指示を受けて動く実行役に留まっていた点、さらに捜査段階から一貫して事実を認め、反省の弁を述べていた点が考慮された結果でした。