かつて週末になると順番待ちの列が絶えなかったバッティングドームの敷地は、2026年現在、高さ約3メートルの白い防音仮囲いにぐるりと囲まれ、大型重機がひしめく工事現場へと完全に様変わりしています。
現地を歩くと、外苑前のイチョウ並木から漂う穏やかな空気とは対照的に、絶え間なく響く地盤改良工事の重低音が耳に届きます。ドーム型の白い屋根はもちろん、併設されていたクラブハウスや駐車場のアスファルトも完全に撤去され、土地の掘削と基礎工事が着々と進められています。最寄りであった都営大江戸線「国立競技場駅」やJR「信濃町駅」からのアクセス路には工事車両専用ゲートが設置され、一般の立ち入りは厳重に規制されています。
神宮外苑再開発計画を巡っては、樹木伐採に関する環境アセスメントや市民団体の反対運動を受け、東京都からの要請による施設計画の一部見直しや審議が重ねられてきました。しかし、一度解体されたバッティングドームの敷地そのものはすでに新球場建設に向けた工事用ヤードおよび基礎造成エリアとして組み込まれており、かつての面影を見つけることは不可能となっています。