彼が深く関わっていた舞台演劇の世界においても、その損害とショックは計り知れないものがあった。作・演出まで自ら手掛けるマルチな才能を発揮していただけに、突然の失脚によって制作途中のプロジェクトや公演予定は白紙撤回を余儀なくされた。舞台関係者の多くが「代わりの効かない才能だった」と悔やむ一方で、コンプライアンス違反に対する業界の視線はかつてないほど厳しくなっている。
日本のエンターテインメント業界全体が、この一件を通じて身につけるべきだったのは、個人の素行管理とリスクマネジメントの徹底である。声優界や演劇界では、契約書におけるコンプライアンス条項の厳格化や、事前にリスクを検知する体制の構築が急速に進むこととなった。