『鋼の錬金術師』の世界には錬金術によるド派手な破壊工作を行う猛者が揃っていますが、純粋な白兵戦においてキング・ブラッドレイの右に出る者はいません。錬金術を一切使わず、手にした軍刀数本のみで戦況を一人で覆す戦闘力はまさに怪物そのものです。
その強さの核心にあるのが、普段は眼帯で固く閉ざされている左目に宿る「最強の眼(アルティメット・アイ)」です。瞳にウロボロスの紋章が刻まれたこの眼は、超人的な動体視力と空間把握能力を誇り、あらゆる物体の運動軌道や大気の流れ、相手の筋肉の微細な動きまでを完全に視認します。機関銃から放たれる弾丸の軌道を正確に見切って軍刀で切り落とし、砲撃の合間を縫って一瞬で間合いを詰める芸当を可能にしています。
中央司令部へ単身で帰還した際には、戦車砲の直撃を最小限の跳躍で回避した上で砲弾を両断し、キャタピラを破壊して戦車ごと無力化するという常軌を逸した武功を挙げました。再生能力に甘える他のホムンクルスとは一線を画す、一撃必殺の研ぎ澄まされた剣気は敵味方の双方を戦慄させました。