真菰がなぜ命を落とすことになったのか、その死因は藤襲山(ふじかさねやま)の最終選別で遭遇した異形の鬼「手鬼」による襲撃です。手鬼はかつて江戸時代に鱗滝左近次によって捕らえられ、藤の花の結界内に封じ込められていた復讐心に狂う鬼でした。
手鬼は鱗滝が弟子に渡す「厄除の面」の彫り跡を目印にして、鱗滝の弟子だけを執拗に狙い撃ちにしていました。真菰も例外ではなく、その標的となってしまいます。戦闘序盤、真菰はその類まれな素早さで手鬼の攻撃を回避し、互角以上に立ち回っていました。しかし、手鬼が放った残酷な心理攻撃が真菰の冷静さを完全に奪うことになります。
手鬼は「自分がこれまでに喰い殺した鱗滝の弟子たちの人数(真菰で14人目)」を誇らしげに語り、鱗滝が弟子を死地へ送り込んでいる元凶であるかのように罵倒しました。敬愛する師匠への侮蔑と、仲間たちが惨殺されていた衝撃により、真菰は深い悲しみと怒りで呼吸を乱してしまいます。感情の動揺によって動きが止まった一瞬の隙を突かれ、手足を千切られて捕食されるという、あまりにも悲惨な最期を遂げました。