大臀筋歩行の原因と治し方|後ろに傾くメカニズムと鑑別法を徹底解説

大臀筋歩行の原因と治し方|後ろに傾くメカニズムと鑑別法を徹底解説

大臀筋歩行の原因と治し方|後ろに傾くメカニズムと鑑別法を徹底解説の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

大臀筋歩行が発現する直接的な引き金は、股関節伸展筋力の著しい低下です。臨床医学およびリハビリテーション分野のデータに基づくと、その原因は単一の加齢変化にとどまらず、多角的な病態が関係しています。

最も典型的な要因のひとつが、大臀筋を支配する下臀神経(L5〜S2)の障害です。腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、仙骨神経叢の損傷、または骨盤骨折や人工股関節全置換術(THA)などの術後合併症により、神経伝達がブロックされることで筋出力が急激に失われます。

また、長期臥床や廃用症候群による筋萎縮、重度の股関節変形による可動域制限も大きな原因です。臨床現場では、徒手筋力検査法(MMT: Manual Muscle Testing)を用いた評価が行われます。大臀筋の筋力が「MMT 3(重力に抗して完全可動域を動かせる)」未満、特に「MMT 2(重力を除けば動かせる)」以下に落ち込むと、歩行時の自重負荷に耐えきれず、顕著な大臀筋歩行が出現します。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。