池袋のストリートを疾走していた若者たちは、四半世紀の歳月を経てどのような表現者へと成熟したのでしょうか。主要メンバーの最新動向を詳解します。
主人公・真島誠(マコト)を演じた長瀬智也は、2021年3月にジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)を退所し、従来の芸能界の枠組みにとらわれない「表現者」へと完全シフトしました。バイク、フィッシング、スケートボードといったストリートカルチャーを体現しつつ、自身が率いるバンド「KODE TALKERS」での音楽活動を展開しています。商業主義から距離を置き、自身の美学を貫くマコトの生き様そのもののライフスタイルは、同世代の男性層から圧倒的な支持を集めています。
カラーギャング「G-Boys」の冷徹かつ狂気的なキング・安藤崇(タカシ)役で社会現象を巻き起こした窪塚洋介は、当時21歳という若さで唯一無二のカリスマ性を確立しました。近年はマーティン・スコセッシ監督の『沈黙 -サイレンス-』や英BBC・Netflix共同制作の『Giri / Haji』など、世界水準のフィルムメーカーから指名を受ける国際的怪優へと昇華。舞台や映画への出演を重ねながら、長男である俳優・窪塚愛流との共演や情報発信など、時代を切り拓く表現者としての存在感は2026年現在も健在です。
マコトを慕う内向的な少年・水野俊(シュン)役を演じた山下智久は、当時わずか15歳でした。繊細な美少年としての佇まいでブレイクを果たした彼は、独立後に活動の場を世界へ拡大。日欧共同製作ドラマ『THE HEAD』や、主演を務めた国際的連続ドラマ『神の雫/Drops of God』など、流暢な英語力を駆使して海外市場で確固たる評価を獲得しました。アイドルから本格派グローバルアクターへと変貌を遂げた歩みは、業界内でも際立った成功事例として語り継がれています。
マコトの同級生で暴力団構成員の斉藤富二夫(サル)を演じた妻夫木聡は、その後『悪人』『怒り』『ある男』など日本映画史に残る傑作で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞をはじめとする栄誉を総なめにし、日本を代表する名優となりました。また、マコトの相棒・森正弘(マサ)役の佐藤隆太は、本作の直後に『木更津キャッツアイ』『ROOKIES』で国民的知名度を獲得し、現在も舞台や映画の第一線で欠かせぬ存在です。
そして、G-Boysと敵対する凶暴な男・ドーベルマン山井役を怪演した坂口憲二の軌跡も見逃せません。特発性大腿骨頭壊死症の治療のため無期限の芸能活動休止を発表し、コーヒー焙煎士としてブランド「THE RISING SUN COFFEE」を成功させた後、2023年のドラマ出演を機に奇跡的な俳優復帰を果たしました。苦難を乗り越えて円熟味を増した現在の姿は、往年のIWGPファンに深い感銘を与えています。