奈良公園の敷地内およびその周辺には、日本の歴史を形作ってきた大寺社が集結しています。それぞれの見どころを的確に押さえることで、滞在の満足度は飛躍的に高まります。
東大寺大仏殿は、世界最大級の木造建築物であり、堂内に鎮座する「盧舎那仏坐像(奈良の大仏)」の圧倒的なスケールは見る者を圧倒します。聖武天皇が国の安寧を祈って造立した大仏は、像高約15メートルにおよびます。大仏殿を拝観した後は、裏手の坂道を登り二月堂へ足を延ばすのが通のルートです。舞台から見下ろす奈良盆地の眺望は素晴らしく、24時間参拝可能で夕暮れ時の景観も格別です。
全国に約3,000社ある春日神社の総本社交である春日大社は、原生林に囲まれた厳かな空気が漂います。朱塗りの社殿が鮮やかな本殿周辺はもちろん、境内にある数千基におよぶ石灯籠と釣灯籠は見事です。特に「藤浪之屋」では、暗闇の中に万灯籠が灯る幽玄な世界が通年で再現されており、必見の体験スポットとなっています。
近鉄奈良駅から最も近い興福寺では、境内を彩る壮麗な建造物群が目を引きます。国宝館に収蔵されている有名な「阿修羅像(三面六臂)」をはじめとする仏像彫刻の傑作群は、日本の美術史の最高峰を間近で体感できる貴重な空間です。五重塔の周辺は開けた芝生が広がり、古都の風情を感じながらの散策に最適です。