「たかが爪の端が剥がれただけ」という油断が、取り返しのつかない足トラブルを招く。医療従事者向け情報サイトのエムスリーなどでも足病変の早期治療の重要性が度々報じられているが、剥がれた部分から細菌や真菌が侵入すれば、爪甲下出血や難治性の感染症を引き起こすリスクが跳ね上がる。
取材に応じた皮膚科専門医は警鐘を鳴らす。「二枚爪を放置すると爪の厚みが不均一になり、靴の圧迫を異常に受けやすくなります。これが引き金となって爪が内側に湾曲し、激しい痛みを伴う巻き爪へと悪化するケースが後を絶ちません」。
日本フットケア・足病医学会が提唱する最新の知見に基づき、医療現場では現在、単なる保湿にとどまらないアプローチが取られている。爪のケラチン構造を再構築する医療用高浸透コーティング剤の塗布や、変形を早期に防ぐスカルプチャー技術を応用した補正など、自爪の再生力を引き出す治療法が確立されつつある。