Q1:術後のCRP上昇と感染によるCRP上昇は、看護のアセスメントでどう見分ければよいですか?
A1:術後侵襲によるCRPの上昇は、通常術後48〜72時間(術後2〜3日目)前後にピークを迎え、その後は合併症がなければ直線的に下降していきます。一方、創部感染や縫合不全などの感染性合併症を起こしている場合、術後3〜4日目を過ぎてもCRPが高止まりするか、あるいは一度下がった後に再び跳ね上がる「二峰性の上昇」を示します。CRP単独ではなく、体温の日内変動、創部痛の推移、局所の排膿状態と合わせて経時的トレンドで判断してください。
Q2:易感染状態と感染リスク状態の看護計画はどう書き分けるべきですか?
A2:易感染状態(Immunocompromised State)は、抗がん剤による好中球減少期や重度の免疫不全など、生体側の防御機構が著しく破壊された病態を強調する概念です。看護計画上は、感染リスク状態の枠組みの中で、より「内因性感染の防止(口腔内細菌や腸内細菌の移行防止)」と「逆隔離(クリーンルーム管理、生もの制限、面会制限)」に特化したOP・TP・EPを設定します。好中球数が500/μLを切る超ハイリスク期には、感染徴候(膿の形成など)が出現しないまま急激に敗血症に至るため、わずかな体温上昇(37.5℃以上)を即時介入のトリガーとする厳格な基準を盛り込みます。
Q3:実習や病棟で「計画が個別化されていない」と怒られないための秘訣はありますか?
A3:OP・TP・EPのすべての項目に「その患者固有の主語や数値」を代入することです。例えば単に「バイタルサイン測定」とするのではなく、「平熱35.8℃のため36.8℃以上の発熱および悪寒の有無を毎食前に確認する」とし、「清潔保持」ではなく「右前腕の点滴刺入部周囲をフィルム越しに観察し、刺入部の発赤や浮腫がなければ入浴時はビニール保護して刺入部の濡れを防ぐ」と記述します。患者の年齢、基礎疾患、現在の検査データ、留置されているデバイスの名称と挿入部位を文章内に明確に組み込むことで、世界に一つだけの個別化された看護計画が完成します。