富士急ハイランドの絶叫マシン全体に目を向けると、過去には「FUJIYAMA」や「高飛車」などでも定期的な安全確認や点検に伴う停止事案が発生しています。その中でも、同園の安全管理体制に最大の転換点をもたらしたのが、超加速コースター「ド・ドドンパ」で発生した骨折事故でした。
2026年12月から2026年8月にかけて、「ド・ドドンパ」に乗車した複数の利用客が頚椎や胸椎を骨折する重傷事故が発生。スタートからわずか1.56秒で時速180kmに達する世界最高峰の加速度が人体に及ぼす影響について、国の事故調査部会や第三者委員会による徹底的な調査が行われました。その結果、安全性の完全な担保が困難であると判断され、ド・ドドンパは2026年3月に営業終了(解体)が正式発表されるに至りました。
このド・ドドンパ問題は園内すべての絶叫マシンに波及し、「ええじゃないか」を含む全機種で抜本的な安全基準の再構築が行われました。アトラクションの点検周期の短縮、ハードウェアの補強、そして乗客に対する事前アナウンスの抜本的見直しなど、遊園地業界全体を揺るがす安全対策の契機となったのです。