ネット上のQ&AやSNSでは、「噴火湾という名前だから、海自体がマグマで熱いのか」「海底火山の噴火リスクが非常に高いのではないか」といった誤認が散見されます。
現実には、噴火湾の海底下で現在進行形のマグマ噴出活動が起きているわけではありません。注意すべきは海そのものではなく、湾を囲む陸上の活火山(有珠山、昭和新山、北海道駒ヶ岳、恵山など)の活動と、太平洋側で想定される千島海溝・日本海溝沿いの巨大地震に伴う津波の影響です。
北海道の防災アセスメントによると、噴火湾はお椀型の奥まった湾であるため、外洋から津波が進入した場合、湾奥(長万部町や八雲町、伊達市沿岸)で波高が増幅したり、引き波・押し波が長時間継続したりする特性が指摘されています。沿岸自治体ではハザードマップのデジタル化や高台避難路の整備が進んでおり、観光で訪れる際も滞在エリアの海抜や避難経路を事前に把握しておくことが推奨されます。