近年のSNS上では、高橋留美子氏がデビューした当時の白黒グラビアやインタビュー写真が発掘され、「若い頃が本当にかわいい」「上品で知的なオーラがある」とZ世代を中心に驚きの声が上がっています。
日本女子大学文学部史学科に在籍していた当時の彼女は、控えめな佇まいの中に強い眼差しを秘めた文学少女然とした風貌でした。その愛らしいビジュアルと、紙面で展開される破天荒でエネルギッシュなギャグセンスとのギャップは、初期のファンや担当編集者を大いに惹きつけたといいます。実家が開業医の家庭であり、教養豊かな環境で育ったことが、彼女の育ちの良さと物腰の柔らかさに繋がっています。
創作の道のりは決して平坦ではありませんでしたが、生み出された数々の代表作は、日本のポップカルチャーそのものを形作ってきました。
- 1978年〜1987年:『うる星やつら』(ラブコメ漫画の文法を決定づけた不朽の名作)
- 1980年〜1987年:『めぞん一刻』(青年恋愛劇の頂点として評価されるアパート群像劇)
- 1987年〜1996年:『らんま1/2』(格闘×ラブコメ×ジェンダー超越の先駆的作品)
- 1996年〜2008年:『犬夜叉』(壮大な戦国御伽草子として世界的なアニメファンを獲得)
- 2009年〜2017年:『境界のRINNE』(死神少年の日常を描くシュールなコメディ)
- 2019年〜現在:『MAO』(大正時代を舞台にしたダーク怪異サスペンス)
長年にわたる芸術文化への顕著な貢献が讃えられ、2019年にはフランスのアングレーム国際漫画祭で最優秀賞(グランプリ)を受賞。さらに2020年秋には日本国政府より紫綬褒章を受章し、名実ともに国の宝として認定されました。2023年にはフランス芸術文化勲章シュヴァリエも受章しており、その国際的評価は年を追うごとに高まっています。