アルコール耐性を決定づける最大の要素は、アセトアルデヒドを無害な酢酸に変える「ALDH2(2型アセトアルデヒド脱水素酵素)」の遺伝子型だ。
日本人の約44%は、この酵素の働きが弱い「低活性型」か、まったく働かない「非活性型」であるとされる。顔がすぐに赤くなるフラッシング反応は、体内に急速に溜まったアセトアルデヒドの毒性に対する防御反応だ。
2026年現在、簡易的な遺伝子スクリーニングキットや郵送型検査の普及により、自らの遺伝子タイプを事前に把握する人々が増えている。ALDH2が非活性型の人が無理に酒量を増やそうとすると、急性アルコール中毒のみならず、食道がんなどの健康リスクが飛躍的に高まることが医学界から繰り返し警告されている。