福岡県朝倉市で生まれ育った吉瀬美智子は、高校卒業後の進路として当初から芸能界を目指していたわけではありませんでした。当時は美容部員を志望していたものの試験が叶わず、地元福岡の喫茶店やガソリンスタンド、エステサロンなどでアルバイトを掛け持ちしながら将来を模索する日々を送っていました。
転機が訪れたのは、福岡市内の喫茶店でウェイトレスとして働いていた時のことです。その卓越したスタイルと端正な顔立ちが芸能関係者の目に留まり、地元でスカウトを受けました。まずは福岡のローカルモデルとして活動をスタートし、地元企業のCMやローカル番組に出演しながら、カメラの前に立つ基礎を培っていきます。
本格的な挑戦を決意した彼女は、20歳の春に単身で上京を果たします。当時の芸能事務所では別の芸名で活動した時期もあり、すぐに主役に抜擢されるような華やかなスタートではありませんでした。オーディションに落ち続ける悔しさを味わいながらも、地道にポージングや表現力を磨き続けた下積み時代が、後の芯の強い演技力の土台となっていきます。