なぜ大人の鼻血が片方だけ繰り返す?隠れた重病のサインと受診目安

なぜ大人の鼻血が片方だけ繰り返す?隠れた重病のサインと受診目安

なぜ大人の鼻血が片方だけ繰り返す?隠れた重病のサインと受診目安の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。

「そのうち止まるから大丈夫」という過信は禁物です。大人の片側鼻出血において、耳鼻咽喉科医が最も警戒するのが鼻腔腫瘍や副鼻腔腫瘍(上顎洞がんなど)の存在です。熊本の地域医療を支える耳鼻咽喉科専門医の発信や、アイシークリニック大宮院などの臨床知見でも、「小児と異なり、大人が片側だけに鼻血を反復し、数ヶ月前から鼻づまりが悪化している場合は、直ちに腫瘍性病変を精査すべき」と強く警鐘が鳴らされています。

特に上顎洞がんをはじめとする副鼻腔悪性腫瘍は、初期段階では痛みがほとんどなく、症状が「片側だけの血性鼻汁(鼻水に血が混ざる)」「頑固な片側の鼻づまり」という極めてありふれた不調として現れます。進行すると腫瘍組織が自壊して出血量が増え、組織の壊死に伴う独特の悪臭や、頬のしびれ、歯の痛み、眼球の突出などを引き起こします。40代から70代にかけて発症リスクが高まるため、中高年以降の「片側だけの出血」は初期サインとして捉えなければなりません。

また、悪性腫瘍だけでなく、良性の鼻腔内反性乳頭腫や、青年期から成人男性にみられる若年性血管線維腫なども、片側の頻回な大出血を引き起こす代表例です。これらは良性であっても骨を破壊しながら増大したり、将来的に悪性化したりするリスクがあるため、放置は極めて危険です。

さらに、感染症由来の疾患として片側性の副鼻腔炎(蓄膿症)、とりわけ「副鼻腔真菌症(カビの感染)」が挙げられます。片側の副鼻腔に真菌の塊(真菌塊)が形成されると、周囲の粘膜が激しい炎症を起こして肉芽を形成し、暗赤色のドロドロした血の塊や悪臭を放つ鼻汁が排出されます。抗生剤の内服だけでは治癒せず、内視鏡手術による摘出が必要となる疾患です。

吉田 誠
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吉田 誠

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