1947年10月、伏見宮家、東久邇宮家、北白川宮家、竹田宮家など11宮家が皇籍を離脱した。巨額の財産税が課され、皇族費の支給も停止。後ろ盾を失った旧皇族たちを待ち受けていたのは、過酷な現実だった。邸宅の売却を余儀なくされ、慣れない商売に手を出して騙される者も少なくなかった時代を経て、世代交代は確実に進んだ。
二世、三世、そして四世へとバトンが渡るにつれ、旧宮家の人々は完全に民間社会へと同化していった。学習院や慶應義塾、早稲田などの名門大学を卒業後、特別扱いを求めることなく就職活動を行い、一般企業で地道にキャリアを積み上げるケースが定着したのだ。「元皇族の末裔」という看板をあえて隠し、実力で組織の階段を上る生き方が、現代のスタンダードになっている。