ハヤブサはかつて、農薬DDTによる卵殻菲薄化や環境汚染によって個体数が激減し、環境省レッドリストの絶滅危惧種に指定される事態に陥りました。その後の保護政策や規制により、近年では個体数が回復傾向にあり、ランクが見直される地域も増えています。
生態ピラミッドの頂点に立つ捕食者が都市環境に適応している現状は、都市緑化やバードサンクチュアリの成熟を示すバロメーターでもあります。しかし、私たち観察者側には適切な距離感とモラルが求められます。
【プロの結論】ハヤブサ観察を楽しむべき人と慎重になるべき人の判断基準
◎ 観察をおすすめできる人(生態リテラシーのある層):
- 超望遠レンズや高倍率双眼鏡を用い、数百メートル離れた安全圏から営巣行動を見守れる人
- 高層ビル街や河川敷など、公的ルール・私有地マナーを厳格に遵守して撮影できる人
- 繁殖期(3月〜6月)のデリケートな親鳥を驚かせないよう配慮できる人
▲ 慎重になるべき・自制が求められる人(トラブルリスクのある層):
- 巣の位置を特定して至近距離へ立ち入ったり、ドローンを接近させて撮影を試みる人(親鳥が巣を放棄する原因になります)
- 営巣場所の正確なピンポイント座標をリアルタイムでSNSへ拡散してしまう人(密猟や過度な人だかりを誘発します)