一斉検挙によって事件の全貌が白日の下に晒され、司法の場で厳しい断罪が行われました。首謀者である大道寺将司および片岡利明に対しては、無差別テロの残虐性と結果の重大性から死刑判決が下されました。
しかし、裁判は思わぬ国際テロ事件の余波を受けて混迷を極めます。日本赤軍が起こした海外での人質事件により、政府が司法手続きを停止させて身柄を引き渡す「超法規的措置」が取られたためです。
主要メンバーの判決およびその後の動向は以下の通りです。
- 大道寺将司(狼班リーダー):1987年に死刑確定。東京拘置所に収監され続け、俳句や手記の執筆を通じて自己の罪と向き合いつつ、2017年5月24日に多発性骨髄腫のため拘置所内で病死(享年68)。
- 片岡利明(現・益永利明 / 狼班):1987年に死刑確定。現在も東京拘置所に収監中。
- 大道寺あや子(狼班 / 将司の妻):公判中の1977年、日本赤軍による「ダッカ日航機ハイジャック事件」で釈放要求され、政府の超法規的措置により出国。日本赤軍に合流し、現在も国際指名手配中。
- 浴田由紀子(大地の牙班):1977年のダッカ事件で超法規的措置により出国。1995年に潜伏先のルーマニアで身柄を拘束されて日本へ強制送還。懲役20年の判決を受け服役し、2017年に満期出所。
- 佐々木規一(狼班):1975年の「クアラルンプール事件」で超法規的措置により出国。日本赤軍に合流し、現在も逃亡中。
- 黒川芳正(さそり班リーダー):無期懲役が確定し服役。
- 宇賀神寿一(さそり班):1982年に逮捕され、懲役18年の判決を受け服役後に出所。
- 荒井まり子(大地の牙班):爆発物取締罰則違反で懲役8年の判決を受け、服役後に出所。手記を出版。
法治国家の根幹を揺るがした超法規的措置によるテロリストの釈放は、被害者遺族に癒えることのない絶望を与えました。公判が停止されたまま国外逃亡を続ける大道寺あや子らに対しては、現在も刑事訴訟法に基づく公訴時効が停止されており、警察庁による国際手配が継続されています。