今年の春も、彼のカレンダーは分刻みの調整を強いられている。皐月賞、日本ダービーといった国内最高峰のG1レースはもちろん、その合間を縫うようにしてサウジアラビアやドバイへの遠征が組み込まれた。現地での騎乗依頼があれば、木曜日の夜に日本を発ち、土曜日に現地で騎乗、そして日曜日の朝には日本の競馬場に姿を現すという、常人では考えられない強行軍をこなす。
関係者によれば、こうした過密な移動は精神的にも肉体的にも大きな負担を強いるという。しかし、彼は「乗れる馬がいる限り、どこへでも行く」という姿勢を崩さない。この飽くなき探究心こそが、彼をレジェンドたらしめる所以だ。