インターネット上の掲示板やSNSでは、コルク半に関する不正確な情報や都市伝説がまことしやかに語り継がれています。現場の取材と法規調査によって判明した「よくある誤解」をここで正しておきます。
誤解①:「コルク半は中身が本物のコルクだから発泡スチロールより安全」という迷信
これは完全な誤りです。昭和30〜40年代の初期のヘルメットにおいてコルクが緩衝材として用いられていたのは、当時まだ現代のような高密度発泡スチロール(EPS)の成型技術が未発達だったためです。衝撃吸収性能、衝撃分散能力、対貫通性において、最新の発泡ライナーがコルクを圧倒しています。コルクは経年劣化で硬化・割れが生じやすく、安全面においてコルクが現代の衝撃吸収材に優る点は一切ありません。
誤解②:「PSCマークがない海外製コルク半を個人輸入して被っても合法」という誤解
法的なニュアンスの取り違えです。消費生活用製品安全法上、PSCマークのないヘルメットを「乗車用ヘルメットとして国内で販売・陳列すること」は違法ですが、個人が私的に輸入して被る行為自体は同法で直ちに処罰されません。しかし、前述の通り道路交通法施行規則第9条の5が定める「衝撃吸収性」を客観的に証明できない粗悪品の場合、事故の際に著しい過失割合の加算や保険金の減額査定を招くリスクが極めて高くなります。