2人のキャリアを語る上でもう1つの決定的な共通項が、若手俳優の登竜門であり、日本特撮史に名を刻む『仮面ライダー』シリーズにおける主役抜擢です。
水嶋ヒロは2006年放送の『仮面ライダーカブト』で主人公・天道総司(仮面ライダーカブト)役を熱演。「天の道を往き、総てを司る男」という傲岸不遜かつ圧倒的なカリスマを持つ主人公を完璧に具現化し、子供だけでなく母親層をも巻き込む特撮ブームの牽引役となりました。
一方の桐山漣は、2009年放送の『仮面ライダーW』で菅田将暉とともにW主演を務め、左翔太郎(仮面ライダーW)役を好演。「ハーフボイルド(半熟)」と揶揄されながらも情に厚く街を守り抜く私立探偵を泥臭く演じ、シリーズ屈指の傑作として今なお語り継がれる人気を獲得しました。
東映特撮の制作現場において、平成仮面ライダーの主演を務めることは、単なる演技力だけでなく、過酷な1年間の撮影を乗り切る体力、スタッフを牽引する座長としての求心力、そして子供たちの夢を背負う人間性が求められます。この過酷なハードルを乗り越え、後のブレイクを果たしたという「共通のバックボーン」が、2人の佇まいに独特の芯の強さを与えています。