一海氏がグループ内で顕著な実績を残した領域の一つが、高級コンテンポラリーブランド「セオリー (Theory)」の運営だ。彼はかつて株式会社リンク・セオリー・ジャパンの会長を務め、ハイエンド顧客向けビジネスのグローバル展開を主導した。
ファストファッションの代名詞であるユニクロとは対極に位置するセオリー (Theory)のブランディングにおいて、ニューヨークやロンドンのトレンド感覚、洗練されたライフスタイルに対する深い理解が必要とされた。アートやファッションの感性に長けた妻の助言やグローバルな審美眼が、一海氏の事業センスに少なからずインスピレーションを与えていたとするアパレル・ファッション業界関係者の見方は少なくない。