メーカーであるマテル社も、単なる復刻だけにとどまらない手数を打っている。物理的なコンパクトとスマートフォンアプリを連携させ、ケースの中にAR(拡張現実)の演出を重ね合わせる仕掛けや、ショート動画プラットフォームとの親和性を意識したコマ撮りアニメーションの展開が功を奏している。
TikTokやInstagramでは、世界中のクリエイターが自慢のコンパクトを開閉するASMR動画や、超精密なストップモーション動画を投稿。数百万回再生を連発するこれらの動画が、一度も実物に触れたことがなかった小中学生にまでファンの裾野を広げている。アナログな玩具の魅力を最新のデジタルメディアで可視化する試みは、玩具業界における最も成功したZ世代アプローチの事例として評価が高い。