受験生や保護者の間でささやかれる「新学部ができてから全体的に難化した」という噂。この真偽を検証するため、入試統計の推移を追うと、明確な構造変化が見えてきます。
2023年春に誕生した立命館アジア太平洋大学 サステナビリティ観光学部の難易度は、開設初年度から高い注目を集め、観光・環境・SDGs分野を志す国公立大学志望層(広島大、長崎大、琉球大など)の併願先として定着しました。この層が流入したことで、大学全体の出願者ベースが拡大し、結果として玉突き的に他学部の倍率をも押し上げたという側面があります。
学部の人気動向とアジア太平洋学部の倍率変化
国際政治、比較文化、開発学を軸とする立命館アジア太平洋大学 アジア太平洋学部の倍率は、かつて2倍台前半で推移する入試日程もありましたが、近年は私立大学定員厳格化の影響と総合型選抜へのシフトが重なり、一般入試前期日程の実質倍率が3.5倍前後まで跳ね上がるケースが珍しくありません。
一方で、気になる「受かりやすい穴場学部や入試方式」は存在するのでしょうか。過去の入試結果と立命館アジア太平洋大学 穴場学部 合格最低点の推移を詳細に比較すると、幾つかの明確な傾向が見出せます。
- 2月後半〜3月実施の後期分割方式は避ける:募集定員が極めて少なく、国公立大学やMARCH・関関同立の併願失敗組が殺到するため、倍率が6倍〜10倍超に跳ね上がり、合格最低点も高騰します。
- 共通テスト併用型(英語重視)の活用:英検準1級相当(CSEスコア2300点以上)を保持している場合、英語を満点換算または高得点換算する方式を利用することで、ボーダーラインを大きく下回りながら逆転合格を掴む受験生が一定数存在します。
- アジア太平洋学部の一部方式における最低点:年度による変動はあるものの、素点ベースの合格最低得点率が約65%〜68%で着地する日程があり、国際経営学部の72%〜76%ラインと比較すると相対的に合格圏へ滑り込みやすい傾向が見られます。