リビセンを巡る最大の誤解のひとつが、「どんな古い家財道具でも電話一本で高値で買い取ってくれる出張買取業者」という認識です。ネット上では時折、「実家の片付けで査定を頼んだが断られた」「思ったような買取金額がつかなかった」という不満の書き込みが見られます。
真相を調査すると、リビセンは骨董品オークションのような「利ざや狙いの転売店」ではありません。回収の第一基準は「自社の手で次の使い手へ繋げられる実用性・構造的魅力があるか」です。現代の合板家具やプラスチック製品、状態が極端に劣化して再利用が危険な木材はレスキューの対象外となります。また、現場への交通費や運搬コスト、解体作業の手間が買い取り額を上回る場合は、金銭の受け渡しではなく無償引き取り、あるいは有償の引き取り作業となるケースが標準的です。
もうひとつの盲点は、サポーター活動に関するものです。大人気のリビセンサポーターへの参加方法は、公式サイトの事前予約フォームから申し込む仕組みですが、「体験型アミューズメント」のノリで参加すると現場の厳しさに圧倒されることになります。サポーターの主たる任務は、朝から夕方まで埃まみれになりながら行う木材の「釘抜き」や「ブラシがけ」といった地道な肉体労働です。その代わり、スタッフ手作りの温かい「まかない昼食」を円陣になって味わい、夜には全国から集まった仲間と語り合える濃密なコミュニティ体験が得られます。労働力を提供し、知恵と食を分かち合う相互扶助のカルチャーを理解して臨むことが不可欠です。