事件の発端は、静かな住宅街で起きた一人の高齢女性の失踪劇だった。被害者となった森外茂子さん(当時77歳)は、宗教活動の勧誘のために容疑者の自宅アパートを訪れた際、突如として襲撃を受けた。愛知県警察による捜査線上に容疑者の名が浮かび上がるまでに、時間はかからなかった。警察がアパート室内に踏み込んだ際、遺体はクローゼットの中に放置されており、その凄惨な現場状況は捜査員らをも絶句させたという。
愛知県警察の取り調べに対し、容疑者は極めて淡々と犯行の経緯を語った。刃物や斧を用いた残酷な手法、そして遺体を観察するかのような冷却な態度。幼少期から人体解剖や毒物に対して異常な関心を示していたことが判明し、捜査関係者は単なる怨恨や利欲ではない、根深い異常性を前に言葉を失った。名門・名古屋大学に合格したばかりの才女がなぜ凶行に及んだのか、捜査初期からメディアは連日この謎を追い続けた。