排水管の内部で何が起きているのか。その実態は目に見えない場所で急速に進行する。キッチンの場合、最大の敵は調理油や肉の脂だ。フライパンに残ったわずかな油をギトギトのまま洗い流すと、管内で冷やされて固まる。そこに洗剤かすや微小な食材くずが付着し、年数をかけて硬いドロドロの塊へと成長していく。
一方で、浴室や洗面所の主因は髪の毛と皮脂汚れ、そしてシャンプーの成分だ。一本一本は小さくとも、排水口のヘアキャッチャーをすり抜けた髪の毛は管の結合部や曲がり角で引っかかる。そこに皮脂が絡みつき、固形石鹸のような強固なプラグを作り出すのだ。近年普及している節水型シャワーヘッドや節水洗濯機も、流す水量が減ったぶん管内に汚れが残りやすくなるという思わぬ副作用を生んでいる。